1996年にインドのボンベイで生まれた
無料の児童保護電話サービスがある。
病気やケガ、虐待など、子供たちに困ったことが起きたら
24時間、深夜でも現場に駆けつけて対応する
「チャイルドライン」がそうだ。
スラム化が社会問題となっているボンベイでは、
今もおよそ40万人もの子ども達が路上で暮らしている。
その多くが、幼い頃から虐待されたり、
貧しい親から捨てられた子供たちで、
常に身の危険にさらされている。
ビンを拾ってお金を稼いでも、
すぐに警察に捕まって施設に送られ、
その施設で又虐待をうけることも多い。
だからこそ、ジェルー・ビリモリアという社会起業家が
「世の中に必要なものなんだ」「子ども達の権利を守りたい」
という強い信念のもと、チャイルドライン事業を立ち上げた。
誤解を恐れずに言ってしまえば、
お金をポン!と1億円寄付する人よりも
社会の重要な問題を解決するために、自身の信念を貫き通し、
不屈の精神でどこまでもどこまでも、
あきらめずに目指す人の方が、
世界を変える力があるようにみえて仕方がない。
なぜなら、それは...
「意識魂」そのものだからです。
「心のDNAの育て方」やシュタイナーの本を読んだ方なら
腑に落ちるはず。
人を導ける人は、意識魂的な心の在り方を
もっとも大切にしているのです。
チャイルドラインで働く人たちも、まさにそうでした。
実際に電話で話すときも、会った時も、
子供達に「かわいそう」と言うのは禁句。
虐待されても、病気になっても、頑張って生きている、
その生命力、魂は、なんて力強いんだと見てあげるそうです。
興味のある方は、是非こちらの本をお読みください。
この書籍に出てくる人、全てが「意識魂」の塊です。
「哀れまないで欲しい。ボク達だってお金を稼げるんだから」
家族を支えるために一生懸命働いた、この子ども達の声を
しっかりと受け止められる人こそ、
パーソナルモチベーターなのでしょう。