2008年、アイフォンに一つの大きな転機が訪れました。それは、『アイフォン 3G』の発売です。この3Gというのは、要領の事ではなく、3Gテクノロジーという通信技術の事です。これを搭載する事で、アイフォンは周波数帯が増え、パフォーマンスも向上しました。 この『アイフォン 3G』の発売は、アップル社にとって三つの狙いがあるといわれています。まず一つは、価格の抑制です。従来のアイフォンは、8GBモデルが399ドル、16GBモデルが499ドルでした。日本円だと、大体40,000円と50,000円ですね。 しかし、『アイフォン 3G』の価格は、なんと、8GBモデルが199ドル、16GBモデルが299ドルです。これまでのほぼ半額なのです。これは少々異常とも言える価格の低下ですよね。 アイフォンは、タッチパネル機能やiPodといった、非常に個性的で優れた機能を有している携帯電話です。しかしながら、機能の充実と引き換えに、価格的にやや高めである事は否めませんでした。新品の携帯電話が4万や5万というのは、現在の市場からしたらそこまで高いというわけでもないのですが、現在ほとんどの人が携帯電話を所持しており、機種変更の場合はかなり安価で新しい機種が購入出来ます。そこで、これまでの携帯を捨て、アイフォンに乗り換えるという場合、4万、5万は高く感じてしまう訳です。 『アイフォン 3G』の価格は、そういった声を受けての事だったのでしょう。